2012年2月11日土曜日

君は生き延びることができるか!?


こんにちは。Class of 2013S.Mです。皆さんにはこれまで、生活感満載の話題をお楽しみいただいていますが、今日はがらりと趣向を変えて、Kelleyの名物の一つであるコアについて書きたいと思います。

さて、いきなり世代がバレてしまうタイトルですが、なぜこのタイトルにしたかというと、Kelleyのコアは通称ブートキャンプといわれるくらい、ハードなプログラムだからです。実際、コアの期間中は、学生同士で「Are you surviving?(生き延びてる?)」なんてやりとりをしていたくらいです。プログラムの詳細な内容については日本人HPをご覧いただきたいのですが、一言でいえばビジネスに関連する8つの科目(Accounting, Finance, Operation等)の基礎的な内容を約4か月かけて集中的に学ぶ、非常に密度の濃いプログラムです。

この密度の濃さに加え、私自身がエンジニアであり、全くMBAとは関係のないバックグラウンドだったので、プログラム開始前はかなり不安でした。最終的に何とか生き延びることはできましたが、今回改めてコアを振り返ってみたいと思います。

【当初感じていた不安について】
コア科目に関するバックグラウンドがなくても生き延びることができるか?
学校側も多様性の観点から、私のようなエンジニアをはじめ、ジャーナリスト、教師等様々なバックグラウンドの学生をとります。そのため、授業の内容は素人でも段階的に理解できるように設計されています。また、Kelleyの教授陣は非常に熱心で、落ちこぼれを出さないよう、学生の理解度を上げようと様々な形でケアしてくれます。例えば、質問メールに対するレスポンスは異常に(笑)早いですし、テスト直前にはどの教授も補講を開催してくれます。さらに、協調的な学生が多いので、学生同士でお互いに教えあうという文化も定着しています。バックグラウンドのある学生が補講を行うということもありました。

このように、私はKelleyの協調的な雰囲気の中、周囲のサポートのおかげで何とか生き延びることが出来ました。ただ、やはりバックグラウンドがあるにこしたことはないので、可能であれば簿記の勉強を事前にされておくといいと思います。

クラスやチームに対して貢献(Contribution)できるのか?
今振り返ると、私はこちらに来る前は、貢献ということに対して大げさなイメージを持っていたなと感じています。というのも貢献にも大なり小なり様々な形があるからです。

例えば、チームで課題に取り組む際に、場所を確保し、全員のスケジュールを調整するということも立派な貢献です。日本人は語学力の壁からディスカッションに参加しにくいのは事実ですが、それも事前準備をすることで補うことができます。後は、業務経験を元にした考察でしょうか。MBAではふわふわと掴みどころのない議論になることもあるので、私は現場の業務を通じて培った現実感を元に、議論に一石投じていました。他にも、韓国人の友人が、「俺は学業では全く貢献できないから、自宅にチームメートを招待して韓国料理を作ったらとても喜ばれた」と言っており、これも十分貢献といえるでしょう。

このように、自分の経験、スキル、キャラを活かして貢献する場は十分にあるので(特に予備知識をお持ちの方はその知識を存分に活かせると思います)、貢献するんだという気持ちが一番大事だと思います。

【コアの思い出について】
色々と思い出はありますが、一つ挙げるとすれば、入学早々と最後の時期に行われたケースコンペです。コアの期間中は学校側がアサインしたチームを中心に活動を行いますが、入学早々、何も学んでない状態でケースコンペを行います。ケーススタディは初めて、チームメートの特徴はわからない、英語も全くわからないという散々な状況の中、私はほとんど議論に参加することができず、忸怩たる思いだけが残りました。

その後、授業が始まり、あの思いだけは二度としたくないと思い、チームで取り組む課題では、必ず事前準備をして議論に参加するようにしました。そのかいあって、徐々にチームメートから信頼を得ることができました。そして、学期末のケースコンペでは、これまで学んだことを元に、最初のケースコンペとは比べ物にならないくらい密度の濃い議論をすることができ、自分の成長を肌で感じた瞬間でした。自己の成長を実感できるように、初めと終わりにケースコンペを開催するところが、Kelleyのコアが非常に練られたプログラムであるといわれる理由の一つだと思います。

現在MBA留学を目指してらっしゃる方の中には、私のようにバックグラウンドが皆無の方もいらっしゃると思います。特に、そのような方は私が感じていた不安を多少なりとも抱えてらっしゃるのではないでしょうか。Kelleyのコアは確かにハードですが、その分得るものも大きいと思います。また、Integrated Coreというだけあって、マーケティングと経済学のダブルセッション等、科目同士のつながりを意識しながら体系的に学ぶことができるので、バックグラウンドのある方にもない方にも非常におススメです。コアは間違いなく私のKelleyライフのハイライトの一つです。

だいぶ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。一人でも多くの方に興味を持っていただけるよう、これからも様々な角度から、Kelleyの魅力を皆さんにお届けしていきたいと思います。
それでは、今日はこのへんで。

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