2013年4月29日月曜日

GLOBASE Guatemala 2013体験記(前編)

皆さん、こんにちは!
Class of 2014のH.Mです。
ブルーミントンにもようやく春が訪れ、街にはちらほら桜らしき木が先週ぐらいまで花をつけておりました。こちらの人たちは服装が極端なため、暖かくなるとすぐに半袖Tシャツ、短パン、サンダルといった日本では夏が近づかないと見かけないような服装にチェンジします。

さて、気温も暖かくなり、気持ちの良い時期でもあるので、少しまったりとしたゆる~いブログを書きたかったのですが、その前に書くべき内容があるのでそのようなブログはまた次回とさせていただきたいと思います。

今回は春休みに参加してきたGLOBASE Guatemalaの体験記をご紹介したいと思います。
まずGLOBASEとは何ぞや?という方は、こちらのブログをご参照ください。

今年はGLOBASEはインドとグアテマラの2カ国のみの開催でした。(ちなみに来年はガーナが復活して3カ国になる予定です!!)

GLOBASEは間違いなくKelleyの目玉プログラムであり、是非Kelleyに入学された暁には参加されることを強く強くオススメいたします。

もうすぐKelleyでのMBA1年目が終わろうとしていますが、私のBest memory in Kelleyになること間違いなしです。

私が考えるGLOBASEに参加することの利点としては、
1.なんといっても実際の企業相手にコンサルティングを行うことが出来る
2.新興国のカルチャー、ビジネスがどんなものかを学ぶことが出来る
3.プロジェクトごとにチームを組んでの取り組みとなるので、長期チームプロジェクト経験にもなる
4.何より参加する他のクラスメートととても仲良くなれる
5.とにかく楽しい

などなど、まあこれでもかというぐらいお得なことがたくさんあります。
このような新興国にフォーカスした国際コンサルプロジェクトを持っているのもKelleyの強みですね。

そのほか、GLOBASEの特徴をいくつかご紹介しますと,

1.生徒主体のプログラムである

もちろんプロジェクトを通してfaculty memberがleadをするのですが、GLOBASEはfaculty member以外にも2年生のリーダーシップチームが構成されます。このリーダーシップチームがクライアントがBloomingtonに訪問されたときの送迎から、Guatemalaでの滞在スケジュール、観光スケジュール、クライアントとの窓口、そして我々のアドバイザーになるなど、大きな役目を担っており、faculty memberはどちらかというと何かあった時のサポート役という感じでした。
Guatemalaに行くまでの前半7週間(1月の春セメfirst 7 weekから春休みまで)は毎週GLOBASEのclassがあるのですが、そのうち1コマはこのリーダーシップチームが担当して、「真のリーダーシップとは何か?」というトピックで授業を行いました。
今年GLOBASEに参加したメンバーの多くが、来年のGLOBASEのリーダーシップポジションに応募しており、とてもいい循環になっていると思います。

2.クライアントもある程度厳選されている

GLOBASEは、GuatemalaにあるAMCHAMというAmerica Chamber of Commerceという組織とKelleyがタッグを組んでクライアントを選んでいます。Kelley側からクライアントに打診するのではなく、Kelleyにコンサルプロジェクトを依頼したい企業がAMCHAMに応募をして、最終的にGLOBASEのクライアントになるかが決定されます。
従って、クライアント側も非常にコンサルプロジェクトにとても熱心に向き合って下さり、Case competitionでは体験できないような実際のコンサルティングを体験することができます。
私が担当したクライアントも、GLOBASEが終わったあとも我々の提案した内容のimplementationについて質問を送ってくるなど、引き続き現在もクライアントとの関係は続いています。

3.単なるコンサルプロジェクトではなく、それに必要な知識の習得もセットになったプログラムである

GLOBASEは1月中旬にクライアントがBloomingtonを訪問されてからが実質的なスタートとなり、3月の春休みに現地を訪れるまではKelleyでメールやSkypeなどを通じてクライアントとやり取りをし、作業を進めていきます。その間、毎週GLOBASEのclassがあるのですが、2コマ連続なので、かなりハードです。しかしながら、毎週違ったトピックを学び、コンサルティングに必要な知識を習得できるので、実体験だけでなく、知識面からも得るものは多いです。
今年のケースですと、前7回のclassはコンサルティングの基礎知識、ラテンアメリカの文化、マーケティングの基礎知識、Guatemalaの経済状況、オペレーティングの基礎知識、リーダーシップについて、効果的なコミュニケーション方法などなど、非常に幅広い分野を効率よく学ぶことができました。
しかも毎回のClassは、それぞれの分野のprofessorがGLOBASEだけのために授業をしてくれます。これもKelleyの教授陣のチームワークと熱心さ故に実現できるものだと思います。

最後に、私が担当したクライアントとプロジェクト内容を簡単に記して(秘密保持契約のため、詳細は記載できませんが)、実際の現地での活動等については次回後半編でご紹介したいと思います。

私が担当したクライアントは自動車部品やパーツ、修理サービスを行っているファミリー企業です。カスタマーは個人客の他、自動車修理を行っている修理業者がメインであり、また卸業も行っています。当初我々に依頼された内容は、
「いかにして我々のビジネスを拡大すべきか、その拡大戦略を考えて欲しい」というものでした。
最初のヒアリングで色々な問題点が浮かび上がってきました。
彼らが依頼してきた背景には、売上が近年低下している、という問題があり、その要因を探っていくと色々な事実がわかってきました。
・競合他社の市場参入
・中古自動車の輸入規制と販売規制
・自動車保険の新制度
・従業員のモチベーション低下
・ブラックマーケット(いわゆる闇市場を通じての別ルートでの製品販売網)の存在
・Guatemalaの経済状況
・在庫の滞留

まさに問題山積みといった感じですが、ではこれらの問題をどのように考え、どのような拡大戦略を提供するのが良いのか?

続きは近日中に更新いたします。

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