2018年1月7日日曜日

イノベーションに関する学びの紹介:W511 Venture Strategy

Class of 2018のY.Yです。あけましておめでとうございます。

アプリカントの方々はいよいよ大詰めの時期だと思いますが、皆様の努力が最高の結果で報われることを心よりお祈りしております。

さて、私自身がKelleyを選択した時の理由として、Entrepreneurship & Corporate Innovationの分野での強みというものがありました。アントレ・イノベーション系の学びの全体像についてはこちらの記事がよくまとまっており参考になりますが、その中で私は今回W511 Venture Strategyというクラスを選択し、これが非常に良い授業だったので、今回はぜひこの内容についてシェアさせていただきたいと思います。

授業の概要


 この授業は、デザイン思考やリーンスタートアップなど、現在のイノベーションの現場で実践されている理論について、イノベーションの各ステップに沿って横串を通しながら学びつつ、実際に自分自身がそのプロセスを同時並行で実践し、最終的に自分自身が一つのビジネスプランを作り上げていくという、極めて意欲的な授業でした。授業のタイトルはVenture Strategyとなっていますが、必ずしもスタートアップ企業にフォーカスしていたわけではなく、あらゆる組織に活かせる考え方を学ぶことができました。授業と連動しながら進めていく個人プロジェクトでは、7週間という比較的短い期間の中で、実際の顧客の行動を観察・インタビューするフィールド調査をしたり、3分間のビデオプレゼンテーション (Rocket Pitch) をレコーディングスタジオで収録したりするなど、実際のビジネス立ち上げに近い密度の濃い経験ができました。

 教授は非常に熱心かつ授業構成も入念(シラバスだけでびっしりと13ページもありました)で、リーディング、ケース、レクチャーおよびプロジェクトの各段階がうまく統合され、学びが最大化されるようになっていました。しかしながら、ただでさえプロジェクトの負荷が大きい上に、リーディングアサインメントも毎回ビジネス書3〜4冊の該当するチャプター丸ごと(つまり合計100ページ分くらい)を読む必要があったため、ネイティブでもリーディングは諦めている人が多かったです。

 このように負荷の高い授業であったため、 多くの学生が初回の授業でドロップしたり、途中ではあまりにも多くの学生の悲鳴を受けて、リーディングアサインメントが一部オプショナルになったり、授業を一回分休講にしてプロジェクトに当てる時間にするなどの措置が取られていました。個人的には、留学の大きな目的の一つ(派遣元企業における新規ビジネスモデルの検討)を掘り下げるまたとない機会と考え、今回のハーフセメスター(7週間)ではこの授業に100%集中すると決めて全力で臨んだため、GLOBASE(昨年の春休み期間に実施したインドでのプロジェクト)と並んで、最も学びが多く面白い授業となりました。

授業・プロジェクトの流れ 


新規ビジネスモデル構築の流れ

 授業・プロジェクトの全体の流れは上の図の通りで、新規ビジネスモデル構築の流れに沿って進められました。

1. Idea Development


 まず、Idea Developmentとして顧客や組織が抱える課題を特定し、ビジネスのアイデアを検討します。本授業の中では、まず日常に潜む様々な問題点に気づくマインドセットを身につけた上で、具体的には ”Bug list” として潜在的な課題を最低20個リストアップし、そこから今回の「取っ掛かり」となる課題を一つ選び出しました。(これはあくまでも「取っ掛かり」であり、プロジェクトを進める中で当初の仮説が間違っていることが分かったり、顧客の別のニーズが明らかになったりすることにより、ほとんどのケースでは修正または根本的に違うものに変わったりします。)さらに、Design Briefを用いて具体的なプロジェクトのスコープや、今回取り組むことと取り組まないこと、掘り下げるべき疑問点、ターゲット顧客、リサーチプラン、期待すべき成果等を(仮に)設定しつつ、一方でスコープを広げたり狭めたりして異なるビジネスモデルの可能性も探りました。なお、今回私は、派遣元企業における新しいモデルの広告ビジネスを検討することにしました。

2. Research


 次にResearchとして、仮説の検証とさらなるインサイトの発見を行います。具体的には、インターネットや文献によるセカンダリーリサーチと、最も重要なパートとして、サービスを提供する実際の場所(自宅や外出先など)で実際のターゲット顧客の行動観察や、インタビューを行いました。フィールドに出てそこで何が起きているかを直接知る、ということの重要性はある意味では自明なものですが、実際にはビジネスの現場においてもおろそかにされていることが多く、勇気や行動力が要求されるものであるということが授業でも強調されていました。実際、私のプロジェクトでもこのフィールド調査からいくつもの重要なインサイトを得ることができ、直接インサイトを得ることの重要性を体感しました。このことは、この授業で得た最も大きな学びのうちの一つとなりました。

フィールド調査の一コマ(アメリカ人女性に自宅で広告のクーポンをどう扱っているかを見せてもらっているところ)


3. Prototyping


 続いてPrototypingとして、実際にサービスや商品のプロトタイプを試作し、アイデアを具現化する中で曖昧だった点を一つの具体的な形に落とし込んでいきます。さらに試作したプロトタイプをもとにターゲット顧客の反応を観測し、Pivotingつまり改良やアイデアそのものの修正を行います。このステップと、前のResearchのステップと合わせて何度も繰り返しを行うことにより、本当に顧客が受け入れる商品やサービスを生み出すことができます。このプロセスは、リーンスタートアップの核とも言えるMVP(Minimum Viable Product: 前提となる仮説を検証する上で必要な最小限の製品・サービス)の考え方に直結するもので、大きな予算をかけずにMVPを短期間で作り上げ実際に顧客に提供して反応を計測することにより、小さな失敗と学習のサイクルを繰り返して、本当に顧客が求める製品・サービスを作り上げることができるようになります。今回のプロジェクトでは時間的制約もあり、MVPとして実際に顧客に提供する段階までは至りませんでしたが、様々なフィードバックを得ながら、プロトタイプも大きく分けて3段階で進化していきました。

4. Storytelling


 最後のStorytellingでは、この時点までに作り込んだプロトタイプや得た知見をもとに、スポンサー(投資家や経営者など)に対してプレゼンテーションを行います。今回の授業では、Rocket Pitchとして、3分程度のビデオプレゼンテーションをスタジオでレコーディングし、その後授業中にチーム内でお互いにレビューするということを行いました。幸いこの際はチーム内で最も高く評価され、クラス全体に対してプレゼンテーションする機会を得ることもできました。

レコーディングスタジオの様子


 このように、この授業は負荷の高い授業ではありましたが、その分非常に学ぶものも多く、また最終的に派遣元企業に自信を持って提案できるビジネスモデルを構築することができたため、極めて意義深い授業となりました。これからKelleyに入学される方、特にアントレやイノベーションに興味のある方は、ぜひ検討してみてください。

2018年1月1日月曜日

キャンパスビジット時の経験共有(2016年11月)

Class of 2019のK.Iです。あけましておめでとうございます。

Priority Round (2nd Round)の申込み締め切りである1月5日を目前に,受験生の皆様はお正月休みを楽しむどころではないかもしれませんが,大切な時期に体調を崩されたりされませんよう,どうぞご自愛ください。

さて,今回はKelleyへのキャンパスビジットをご検討中の方の参考になればと思い,2016年11月に私がKelleyをビジットした際の経験を共有します。下記スケジュールは2016年11月のもので,現在は異なる場合が有りますので,ご了承下さい。キャンパスビジットの申し込みや詳細については,Kelley Official Pageのキャンパスビジットのページ日本人HP のキャンパスビジットのページをご参照下さい。

スケジュール

2016/11/2 成田からシカゴ入り。シカゴ⇒インディアナポリス便が大雨のため遅延。何とかインディアナポリス空港からブルーミントン行きの最終バス(GoExpress社)に間に合い,深夜0時過ぎにIMUのホテルにチェックイン。(12月〜2月は大雪で飛行機が遅れたりすることも有りますので,ご注意下さい[注意しようがありませんが...])
2016/11/3 9:00 Check-in KelleyのMBAのオフィスにてキャンパスビジットのチェックイン。MBAオフィスがどこにあるかわからず,そのあたりにいた学生に場所を聞く。(2階にあります。) 当日,キャンパスビジットを予定していた訪問者は私以外にもう一人いたようだが現れず。
 9:30 Class Visit Kelleyのアメリカ人の2年生に連れられ,M522: New Products Managementの授業を聴講(Kelleyでは,金曜日に授業が開講されていないため,ビジット時に授業聴講をご希望の場合は月〜木曜日を選択されて下さい)。前半は座学だったが,後半はグループに別れたディスカッションに。私もグループに加えられ,ディスカッションに参加することに。正直,聴講だけだと思っていたので焦る。授業の終わりに,教授と生徒が全員で拍手を始めたので,「MBAの授業はこうやって終わるのか」という印象を受ける。(実際には,その場で起きた学びに感謝して,授業の最後に教授と生徒が互いに拍手を送り合うというKelleyの文化によるものでした。他校で授業を聴講した際は,拍手はありませんでした。) 
11:00 Info Session 授業の後,またMBAオフィスに戻る。インフォ・セッションという名前なので,アドミッションからの情報提供のプレゼンか何かかな〜と思っていたら,アドミッションオフィサー1人とアメリカ人の2年生1人と私で円卓を囲み会話するというスタイル。自己紹介をして席に座った直後,「何か質問ある?」といきなり聞かれ,その後1時間チャット。こちらからの質問だけでなく,「Why Kelley? Why MBA?」などと質問されることもあり,面接は申し込んでいないにも関わらず,さながら2対1の面接みたいな状態に。(頑張りましたが,合否には全く関係ないと思われます笑。)
12:00 Lunch with Current Students 日本人在校生(現在の2年生)の皆さんとランチ。これまでのご経験についてお話を伺う。
13:00  大学を離れ,日本人在校生のご案内で,ブルーミントンのダウンタウンや皆さんの居住エリアを見させて頂く。(我々在校生は,アパートは異なりますが,オフキャンパスの同エリアに住んでいます。)
14:30 IMUからStar of America社のシャトルバスでインディアナポリス空港に戻り,次のビジット先に向かう。 
ひと月後,ビジット時に話したアメリカ人の2年生から,手書きのお礼のハガキが届く。 (個人的にはグッと来ました笑。) 

私の経験は以上です。

その時々によってビジットの経験は異なると思いますが,ビジットとはいえ,授業聴講時に英語でディスカッションに参加したり,アドミッションオフィサーや2年生と小一時間英語でチャットする可能性があるということを念頭に置いて準備しておく必要があると思われます。Kelley以外の学校でも,アドミッションオフィサーと1対1で対話したり,アメリカ人の学生とランチに行ったりしました。せっかく時間とお金をかけて行くわけですから,それなりに準備をして訪問したほうが実りは多いと思います。

キャンパスビジットは,職場から休暇をもらい,複数の学校のビジットとの兼ね合いを考えながらスケジューリングを行う必要があるため,時間もかかりタフだと思います。ただ,実際に学校を訪れて学生に会い,授業の雰囲気を感じるのとそうでないのとでは,学校選びの決断が変わってくる場合もあると思います。実際,私もKelleyを含め複数校を訪問しましたが,学校それぞれに印象が異なり,学校の比較に大いに役立ちました。(ビジット時に見える学校の姿も一面にしか過ぎませんが,ビジットしないよりは多くの情報を得ることが出来ます。)

Kelleyは,日本からの直通便の無いインディアナポリスへ降り立ち,さらにそこからブルーミントンまでバス等で移動しなければならず,なかなか訪問が大変な面もありますが,私はビジットの経験があったからこそ,最終的な進学先選びで迷うこと無くKelleyを選ぶことが出来たと思っています。

Kelleyをご志望の方は,是非キャンパスビジットもご検討されて下さい。在校生一同歓迎いたします。お越しの際は,日本人HP のコンタクトのページからぜひ御連絡をお願い致します。

2017年12月30日土曜日

コア最後のケースコンペ

Class of 2019のK.Iです。長いようで短かったMBA1年目の秋学期が終了し,現在は冬休みを満喫しています。コア期間中は常に何かの課題に追われていたため,心からゆっくりと家で過ごすということができなかったのですが,コア科目が終わった今,ようやく心と身体を休めることが出来ていると感じています。

受験者の皆様も,エッセイや面接対策でご多忙の中とは存じますが,是非休養も取りながら年末年始を健やかにお過ごしください。

さて,今回はコア科目の最後に行われたケースコンペについて紹介します。

Kelleyでは,本課程開始前のMe, Inc.期間中(8月),およびコア科目の締めくくり(12月)の計2回,学年全体でのケースコンペが開催されます。参加単位はコアの各チームごととなっており,全50数チームでのコンペとなります。優秀な発表を行ったチームは表彰を受けることが出来るとともに,個人としてもベスト・プレゼンター等の表彰が準備されていました。
(Kelleyでは学生からのフィードバックをもとに毎年カリキュラムが見直されているので,このあたりの進め方も来年は変わっているかもしれません。)

自分の未熟さを痛感した初めてのケースコンペ


コアのチームメイトとの初めてのチームワークとなるMe, Inc.期間中のケースコンペは,授業で何も学んでいない状態でのスタートとなり,各チームが試行錯誤しながら提案のアイデアを議論し,最終プレゼンを行うというものでした。ケースコンペの内容はBloomington地元のレストランに対し経営戦略の提案を行うというものだったのですが,「ど」がつくほどの素人集団がたった1日で経営戦略を練るというのはとてもヘビーな課題でした。チームの議論が浅く定性的なものに留まってしまい,データでバックアップしたり様々なオプションとの比較を行ったりような深いところまで議論を進めることができませんでした。

私個人としても,チームのディスカッションになかなか入って行けなかったり,自分のアイデアを英語で上手く表現できないなど,とても歯痒い思いをし,自分がチームに与えられる価値とはなんだろう?と考え,後のチームワーク面での行動に移していくきっかけになりました。

自分たちの成長を感じたファイナル・ケースコンペ


初めてのケースコンペから約3ヶ月半,会計学,経済学,ファイナンス,オペレーション...etcと怒涛のコア期間を経てから臨んだ最後のケースコンペは,私たちのこれまでの学習内容とチームワークを試されるものとなっていました。

ケースの題材は,Garmin社というGPS製品の製造・販売を手がける企業のフィットネスバンド事業に対する経営戦略を提案するというものでした。過去のマーケティング費用の費用対効果に関する同業他社との比較,Apple WatchやFitbit等との競合分析,フィットネスバンド市場の今後の成長見通し,Garmin社に対する経営戦略とそれを踏まえた財務3表の見通し3年分の作成+株価予測,そしてGarmin社の役員に対するプレゼンという,まさにコア科目で学んだ内容をフル活用する盛りだくさんの課題でした。(実際にGarmin社にプレゼンしたわけではなく,オーディエンスはKelleyの教授陣ですが)

この課題に取り組むために4日間が用意され,チームメイトと毎日10時間以上グループワークの部屋にこもる濃密な時間となりました。後半は段々と疲れが見え始め,若干ご機嫌ななめになってしまうメンバーもいましたが,それぞれの性格はお互いわかり合っているので,チーム内でワークロードを調整したりすることで乗り切ることが出来ました。

チームワークを行っている最中,それぞれが財務予測やマーケティング戦略の分析を行う姿を見て,Me, Inc.でのケースコンペのことを思い出し,「この3ヶ月半で自分たちも随分成長したな」としみじみ感じました。また,自分自身についても,Me, Inc.での反省を踏まえ,積極的に議論に参加し,拙い英語でも,思ったことはその時にその場で,きちんとチームメンバーに伝えることが出来るようになっていました。コア期間を通じチームに貢献しようと努力を続けた結果,メンバーからも信頼され「お前はどう思う?」と常に意見を求められる存在になることができました。

このコア期間中のチームワークを経て,「チームへの貢献」とは,言語のハンディキャップのあるなしに関わらず,自分がチームに提供出来る価値を与える努力を続けることだということを学ぶことができました。最後までチームワークと自分のリーダーシップについて学ばせてくれたチームメンバーに感謝しています。
ファイナル・ケースコンペ表彰の発表の様子。
コア科目の教授陣からチーム名や個人名が読み上げられ,大いに盛り上がりを見せました。

おわりに

Kelleyのカリキュラムは,授業で基礎を学びながら,課題やケースコンペ,アカデミーの活動等で実際に手を動かし,学習した内容を知識として定着させるようデザインされています。そういったKelleyのカリキュラムを魅力に感じ進学を決意した私でしたが,ケースコンペは予想通り学びの多い経験となりました。

残念ながら私のチームは表彰を得ることは出来ませんでしたが,これまでの学習内容の振り返りを行えたこと,そしてチーム・私自身の成長を感じることができたことは,私にとって有益でした。

今後もこうしたハンズオンの機会に積極的に参加することで,授業での学習内容の定着・リーダーシップの向上を図り,自分自身の成長に向けて努力していく所存です。

2017年12月29日金曜日

コア期間中のTeam Experienceについて


はじめまして。Class of 2019Y.Mです。1年生は8月からの3ヶ月半に及ぶハードなIntegrated Core が終わり、冬休みに入りました。アプリカントの皆様は、スコアメイクや出願準備が大詰めを迎えるころだと思います。ストレスの溜まる時期かと思いますが、お体に気を付けて頑張って下さい!

今回は、過去にも多くの投稿がありますが、1年生の最初の秋学期で全員必須のIntegrated Coreについて。特に、コア期間中のTeam Experienceに特化して、私の経験を記載させて頂きます。Kelleyの大きな特色として協調的な校風が挙げられますが、コア中のチームでの活動では、その校風を感じることが出来ました。

・最初のTeam Experience ケースコンペティション
Kelleyのコア期間中は、5人チームで全ての科目のグループワークやケースコンペティションに取り組みます。多くのグループは、Domestic: 3名、International:2名(インド人1+その他の国1名の場合が多い)という構成です。入学前のバックグラウンドやKeirsey Temperamentという性格診断テストの結果を基に、異なる経歴や性格を持つ5名でチームを組みます。私のチームも、コンサル出身者もいれば、中学の数学教師だったチームメイトもおり、多様な5人チームでした。

チームとしての最初の課題は、コアが始まる前のMe. Inc(全員受講必須の自己分析プログラム)期間中に行われるケースコンペです。このケースコンペで私が痛感したのは、圧倒的な英語力不足でした。最初のケースコンペの準備期間は短く、2日間ということもあり、議論がどんどん進んでいきます。議論が白熱していくと、Domesticの英語のスピードも上がり、内容を理解することさえ難しく、全く議論に参加出来ていない自分がいました。参加出来ないままの議論でプレゼンの大枠が決まり、自分は米国人が苦手な数字を扱うパート(収益の予想値や初期投資とその回収期間予測)を割り当てられ、淡々と自分の担当のみをこなしていました。更に、日本語のプレゼンさえも不得意な自分にとっては、英語でのプレゼンのハードルは高く、プレゼン中に沈黙をつくってしまうなど、最初のケースコンペは散々たるものでした。

プレゼン準備中は、チームメンバーに呆れられるのではないかと、自分の課題を伝えることも出来ずにいました。しかし、このままでは、今後も全くチームに貢献出来ないと強く感じ、プレゼン後に、チームメイトにケースコンペ中に自分が感じた課題を共有しました。チームメンバーは、私の課題に理解を示してくれ、あるメンバーは議論中に難しい英語表現が出た際は、その意味を説明する English Police” になると言ってくれ、プレゼンの得意なメンバーは定期的にプレゼンの練習に付き合ってくれるとコミットしてくれました。

・コア期間中のTeam Experience
コア期間中は、チームメンバーはケースコンペ後のコミットを守り、議論に自分がなかなか入られずにいると、「内容は理解できているか?お前はどう思う?」と議論についていけることを確認してくれました(内容は理解出来ても、意見が思いつかないという大きな問題に気づきましたが。。。)。更に、私がチームの前でプレゼンをし、フィードバックをくれる機会を設けてくれました。印象的であったのは、コア期間の中間にあるミニケースコンペにて、チームの代表者のみがプレゼンをする際に、全チームメンバーが、私が発表すべきだと推薦してくれたこと。私が全員の成績に影響してしまう為、発表者になることを躊躇していると伝えると、MBAに来ているのは成績のためでは無く、自分を高める為なのだからと背中を押してくれました。70名程度のCohort Classmateや教授の前で英語でプレゼンが出来たのは、自分にとっても非常に貴重な経験でした。


・Class外でのつながり
コアのチームメンバーとは、学校外での繋がりも強く、飲み会は勿論、一緒に大学のサッカーチームの応援にも行きました。更に、私の家族(妻・子1人)が10月に渡米した際も、Welcome Partyを開いてくれました。今でも「妻と子供は元気にしている?」と気にかけてくれています。

Welcome Party時の写真
・まとめ

コアでのTeam Experienceを通じて、Kelleyのお互いを助け合い、高めあうという校風を感じることが出来ました。ただ、自分の英語力やプレゼン力はまだまだ低く、高める必要があります。現実のビジネスの世界に戻れば、議論についてきていることを確認してくれることはありません。次のセメスター以降は、Elective科目中心になり、コアとは異なるチームを組む為、自分の他の弱みにも気付くことが出来ると思います。MBAの期間中に不足している力を把握し、Kelleyの恵まれた環境で積極的に伸ばしていきたいと思います。

2017年12月22日金曜日

クラブ活動について

こんにちは、class of 2018のY.Iです。

先日、秋学期も終了し、我々2年生にとっては残すところ次の春学期のみと卒業とその先の進路が見えてくる時期になりました。アプリカントの皆様も、年明けの出願締め切りに向けてお忙しい日々を送っていると思います。

さて、今回は、Kelleyのクラブ活動についてご紹介できればと思います。

他の学校と同様、Kelleyにもたくさんのクラブがあり定番のMarketing clubやFinance clubといった他に、Beer clubといった変わり種もあったりします。このクラブ活動ですが、傾向としては就職活動のためのネットワーキングや就職活動準備に力を入れている前者のようなクラブと、純粋に学生同士の交流やMBA生活をエンジョイする後者のようなクラブがあります。

私は、その中で後者のクラブの一つであるサッカークラブに入って同級生たちと一緒にボールを蹴って楽しんでいます。このサッカークラブは、過去のこのブログの投稿を見ると、Class of 2013の日本人の先輩が苦労して立ち上げたクラブみたいです。

活動内容はその時のメンバーによってまちまちなのですが、昨年の1年生時は、秋学期の間は土曜日か日曜日にKelleyの校舎の前にあるグランドに集まって草サッカーを楽しんだほか、秋学期、春学期ともにインディアナ大学が主催する全学生を対象にしたスポーツレクリエーション大会のフットサルの部と8人制サッカーにチームを作り参加し、リーグ戦を楽しみました。この秋学期も8人制サッカーにチームを作って参加し1か月にわたり、週に1回の試合を楽しみました。

また、年に1回Kelley world cupを開催しています。特にサッカークラブに参加していなくとも、Kelleyの1年生、2年生が集まって数チームを作り、半日で3試合くらいの総当たり戦をします。World cupと言いつつ国別対抗ができるほど同一国では集まりませんので、チームメンバーはごちゃまぜです。

草サッカーも面白かったのですが、特に大学主催の大会は審判もいて勝敗がつくのでみんな真剣で、その分だけプレーを通じて仲良くなれる気がします。実際、授業では全く一緒にならないアメリカ人ともこの試合を通じて仲良くなったりしました。ちなみに、我々の代のサッカーをするメンバーは、アジア人は我々日本からが3人のみであとは南米とアメリカ人、インド人となります。

授業のプロジェクトなどでは、見ることのできない同級生の一面を見ることもできスポーツを通じたコミュニケーションもとてもいいものだと思います。


2017年11月4日土曜日

Academyの活動:Strategic Finance Academyの場合

はじめまして。Class of 2019のK.Iと申します。

8月にKelley School of Businessに入学後,あっという間に2ヶ月が過ぎていきました。現在は必修のIntegrated Core Coursesを履修しておりますが,毎日課題・試験勉強に忙殺される日々です。この2ヶ月,怒涛のように色々なことを経験してきたため,6月にIntensive English Programを受講していた頃が遠い昔のように感じられます。

MBA受験を志されていらっしゃる皆様も,スコアメイクやエッセイに大忙しの時期と思います。Kelleyに関することやブルーミントンでの生活など,ご質問がございましたら日本人在校生のホームページ記載のメールアドレスへお気軽にお問い合わせ下さい。

さて,本投稿では,Kelley MBAの特色のひとつである"Academy"の活動について,これまでの私の経験を共有したいと思います。

Academy

AcademyはKelleyのユニークな制度であり,6つの業界・ファンクションから学生が希望するものを選択します。(一応,アカデミーディレクターとのインタビューによる選考があります。)
Academyの活動を一言で言うと「企業とのネットワーキング+お勉強」という感じで,前者に重きが置かれています。Academy制度に関する詳細は下記リンクを御覧ください。

Academyに関する過去のブログ記事 (Class of 2018 H.Iさん)
http://kelley-mba-japan.blogspot.com/2016/12/class-of-2018-h.html
Kelley オフィシャルサイトの記事

Strategic Finance Academy

私の所属するStrategic Finance Academyは,主にCorporate Financeのファンクションに興味のある学生約25名により構成されています。ファイナンスのバックグラウンドがある学生とない学生の割合は3:7程度で,MBAを通じてキャリアチェンジを図る者が多い印象です。

Academy DirecterのJoeは過去にテック系大企業の海外支社でコーポレートファイナンスの責任者を務めていた経験があり,プロフェッショナルな経験と企業とのコネクションを活用し,学習と就職支援に熱心に取り組んでくれています。

Kelleyでは,1年生一人ずつに2年生のメンターがつくのですが,メンターは同じAcademy出身の2年生となっています。メンターとは最低でも月1回面談することになっており,レジュメのレビューや模擬面接を通じて就職活動に関するメンターシップを受けています。(私は社費派遣のため,就職対策というより英会話の練習になってしまっていますが…)

Academy Fridays

2週間に1度程度行われるAcademy Fridayでは,様々な業界の会社がKelleyを訪問し,ファイナンス職に関するプレゼンテーションを行ったり,外部講師を招いたファイナンスのスキル育成のためのレクチャーが行われています。(Kelleyでは毎週金曜日は授業のない日なのですが,こうしたAcademy Fridayやその他イベントにより,ほぼ毎週学校に来ることになります…。)

企業による学校訪問は,主に日本でも想像するような企業説明会といったものも多いのですが,内容はファイナンス職に関するものが中心でした。
また,実際に面接で使用されるケース・スタディーに取り組み,企業のリクルーターに対してプレゼンテーションを行う場合もありました。プレゼン自体は5分程度で短いのですが,与えられたケースを分析し,NPVやIRR等を求めつつ,どのシナリオを選択するのがベストかという提案を行うプロセスは,日本では経験したことの無いものでしたし,プレゼンの練習にはもってこいでした。

また,外部講師によるレクチャーでは,企業価値の算定方法についての講義が行われました。P/E, PEG Ratio, EBTDA Multiple, DCF, LBO...など,ファイナンスバックグラウンドのない私に取って初めて聞く用語が飛び交い,英語でついていくのはなかなか大変なものが有りましたが,バックグラウンドがないだけに,コアのファイナンスの授業でこうした理論に触れる前に,Academyで学ぶことが出来るのはStrategic Finance Academyのアドバンテージのひとつだと思います。

Academy Intensive Week #1

Academy Intensive Weekは#1が秋学期,#2が春学期に開催されます。卒業要件の1つであり必修となっています。
秋学期の今回は,1週間かけて複数の企業訪問を行いました。訪問する都市・企業はAcademyによって異なりますが,Strategic Finance Academyでは,今年は医療,小売,化学メーカー,保険・金融,消費財と様々な業界の会社を7社訪問してきました。
月曜日にブルーミントンを出発しインディアナポリス,ミネアポリス,コロンバス,シンシナティの順で飛行機とレンタカーを乗り継いて移動するという,非常に弾丸かつ濃密なTrekでした。

企業訪問では,一般的な企業説明を受けるだけでなく,Kelley卒業生によるプレゼンテーション,パネルディスカッションが行われたり,店舗・施設見学を行ったりすることで,会社についてより良く知ることができました。また,企業の主催によるHappy Hour (飲み会+ネットワーキング)も開催されました。

毎日朝早く起きて企業を訪問し,街を移動し,飲み会に参加し・・・と非常に忙しい1週間でしたが,私が個人的にこのTrekで学んだこととしては以下が挙げられます。

①アメリカ企業のリーダーシップ育成制度

私自身日本国内ではあまり聞いたことのない制度で面白いと感じたのは,多くの企業がLDPと呼ばれるLeadership Development Programを提供していることでした。
LDPは,将来の幹部候補育成を目的に,社内で数年間のジョブローテーションを経験させるとともに,各ローテーションで課題解決のプロポーザルを行うことで,会社のビジネスについてよく知る+マネジャーとしてのリーダーシップ育成を行うようです。

経営幹部候補生として採用するというゴールが明確ですし,各ローテーションでアサインメントが与えられること,先輩社員からのメンターシップを受けられることなど,社員のリーダーリップ育成にフォーカスした制度は面白いと思いました。

私の同級生でも,こうしたリーダーリップ育成プログラムがある企業に限定して就職活動をしている者もおり,狭き門ですが魅力的であるようです。

②他の学生と仲良くなれた

Kelleyでは,入学直後のコア科目の期間はCohortと呼ばれる60名程度の3つのクラスに別れ,全ての授業を同じ学生と受講します。お互いをより知るという点では良いのですが,普段は他のCohortの学生とはなかなか顔を合わせる事がないのが実情です。

今回のTrekでは,他のCohortの学生とホテルの部屋を共有したり,長時間のドライブで共に移動したりするなど,同じ経験を共有したことで,友人の輪を拡げることが出来たのも1つの成果かなと思います。なんだそりゃ?という感じかもしれませんが,言葉の壁がある中で,アメリカ人の輪にいきなり飛び込んでいく,というのはなかなか大変なものがあります。こうして友人を増やすことが出来るのも,Academyの魅力の1つだと思います。


以上,これまでのAcademyでの活動について紹介しました。春学期のAcademy Intensive Week #2やAcademy Projectの内容についても,追ってご紹介したいと思います。


2017年10月30日月曜日

学校説明会のご案内【12月7日(木)19時開始】とMarketing授業のご紹介

こんにちは、Class of 2018 H.Iです。
アプリカントの皆様はスコアメイクやエッセイにと忙しい時期を迎えていらっしゃる頃かと思います。

日本人向けオフィシャルサイトでもご案内しておりますが、12月7日 (木)19時~21時、アゴス・ジャパン(渋谷)にて当校卒業生による学校説明会を開催いたします。在校生もSkypeで参加する予定です。ぜひこちらからご予約ください。

さて今回は、私が先日まで履修していましたMarketingの授業をご紹介します。
M522: New Products Management
新たな商品を開発し育てたい、でもどうやって社内の組織づくり/風土づくりを行い、どういったプロセスで進めればいいのだろう?とお悩みの(将来の)マネジメント層におすすめの授業です。

新規商品開発のプロセスとして①Ideation(アイデア出しと整理)、②Development、③Launchという流れが重要ということなのですが、例えば①Ideationのステージにおいてどうやってアイデアを募ればいいのでしょうか?クリエイティブな社員を集結させる?既存商品の顧客に聞いてみる?など様々なアプローチが候補として挙がります。
この授業を通じて①~③のプロセス全体像だけでなく、各ステージでどういったアプローチ(アクション)があるのか、という点をPHILIPSやLEGOのケースを通じて学ぶのは興味深かったですし、将来的に新規商品開発プロジェクトリーダーなどをやる機会があれば生きてくるのではないかと感じました。
球技スポーツで例えるなら、パス/キャッチ、シュート、対人ディフェンス/カバーリングの各アクションが上達するだけでは試合では十分に活躍できず、試合全体の流れを見ながら正しいタイミングで正しいアクションを選択、実行する力が必要だということでしょうか。

またこの授業では最終的に、仮想投資家に向けた新規商品発表をグループごとに行いましたが、そちらを通じても色々と考えさせられました。
(1)アイデアマン的なメンバーが多く、非常に色々なアイデアが飛び交いダイナミックではあったものの、プロジェクトマネジメントの感覚が全体的に乏しいがゆえに発表ギリギリまで内容が固まらず冷や汗をかく。。
(2)各チームの発表を見て、皆がMBA的な思考に染まっていることに気づく。マーケティングアプローチだけでなく、ファイナンスやオペレーションの観点をしっかり含めた発表構成がどのチームも同じ。よく言えば1年半+インターンで皆よく学んできたということでしょう。

それでは、皆さまと学校説明会にてお会いできることを楽しみにしています!

Indiana Universityのシンボル Sample Gates